2004年09月08日

音楽のコンテンツ使用

ちょっと古いネタですが坂本龍一さんの日記など読んでみてつらつら思った事を書いてみます。

まあ、iPodを入手したので改めてiTunesを弄るとiTunes Music Store関係の機能が全部殺されているんですね。ちょっと検索したり試聴したりは出来るんですが。アメリカとかだと.MacやAOLのアカウントで1-Clickで曲が買えてしまうのは、逆に怖いと言えば怖いかも(Amazonでさえ、ぽちぽちと1-Clickで本やDVDを買い込んでしまうので、1曲130円とかだと……沢山買ってしまいそうだ)

ただ、どうも日本の音楽業界の利権構造は非常にフクザツなようで、いっこうにiTMS(iTunes Music Store)はサービス開始しない。MSN Music Storeも相当な予算枠で始まる模様だけれども、日本での予定は、かなり不透明な感じです。さすがのマイクロソフトさえスンナリ参入できない辺りが日本の鎖国状態を端的に示しているようで何とも……。

ところで、どのくらい利ざやが音楽と言うコンテンツに乗っかっているかご存知ですか?
(長くなったので)→

昔、とある一般ゲームの企画で既存のアーティスト曲を使ってみたいという話があったりして、JA○RACに問い合わせてみた事があるんですよ。別に超有名アーティストって訳じゃないんで、フツーの規約に則った料金設定だったんですが、金額が尋常ではありませんでした。

単純に言うと「CD-ROMに収録する曲数×プレス枚数×800円+基本料」だそうで。1曲使って5000枚プレスすると500万近く、4曲使えば2000万を超えます。……よほど売れ線のゲーム企画かタイアップでもないかぎりは、使えないってことです。

で、この料金計算ってヘンだと思いませんか?
当時、このアーティストの該当曲はCDシングルで1000円で売っていました。4曲入り。
法的にはムリがあるんでしょうが、極論を言えば店頭でシングルを5000枚購入してゲームのオマケにつけてゲーム中に4曲を鳴らす方が、2000万よりは安上がりです。

パッケージもディスクもない只の音楽使用権が1曲800円でシングルの店頭価格より高いって、どういう意図で価格設定されているんでしょうか。

音楽制作者の権利を守るという大義名分は理解できます。ですが、その高額設定の内のどのくらいが現場に還元されているんでしょうか? どうも外から見ているとロイヤリティービジネスの人たちが利権を転がして価格をつり上げているようにも見えてしまう不透明性が問題なのではないか、と。
僕自身、著作権で生活が成り立っている訳ですし、単行本「東京鎮魂歌」の安価複製品が堂々と書店で大量に売られたら、マンガなど描いていられません。
でも、ゲームコンテンツで音楽を使用する場合、音楽業界関係者のすることって殆どないんですよ。二次使用ですから、別に流通管理や広報する訳でもないですし(これはゲーム会社の方ですることです)
何もしなくていいハズの二次使用ビジネスで4倍の価格設定をするというのはフシギです。

ああ、そういえば、だいぶ昔ですが、GLAYがダウンロード配信しようとした時に、その配信イベントの企画者は音楽業界100社以上にGLAYの楽曲使用許可をとったとかインタビューで言ってた記憶が……。4倍でも足りないのかもしれませんねえ。

なんか、政治とかではコンテンツ産業の充実とか言っていますが、この辺の肥大化した構造をどうにかしないといけないんじゃないかなあ、と思います。

とりあえず、AppleとMicroSoftには頑張って頂きたい、と。